【大地の再生関西支部】誕生!大地の再生講座inかもすわ


神戸市西区のかもすわ、と名づけられた里山で、杜の園芸の矢野智徳さんを講師に迎え大地の再生講座を開催しました。

矢野さんをめぐる大地の再生講座は関西では滋賀県の徳昌寺さんの時から、造園業者さんが多数参加されていて、少し前から造園業者さん中心に【大地の再生関西支部】みたいなものを作り、矢野さんの知恵を学び、広めていくグループができたらいいなぁ〜と思っていました。

はじめは造園業者さんだけでやろうかなと思ってたのですが、今年、京都の園部の高草さんが開催されている大地の再生講座in園部では農業の方や職業関係なしに野山を開墾してる方たちも多く集まり、なにか言葉では表せないような絆というか、親密さが生まれたような気がして、何かその繋がりの環に名前をつけたい、とも思うようになり、造園も農業も建築も開墾者も全て含めた環に【大地の再生関西支部】と名づけ、その日園部に集まってた皆さんと一緒に、誕生しました。

関西支部が誕生してすぐに、神戸市西区の里山を借りて、かもすわと名づけ、開墾作業に当たっていた鈴木さんから話しをいただいて、今回、1700坪程もあるその里山の再生講座を開催する事が出来ました。

第一回目の参加者はスタッフも合わせると60人近くになり、マンモス講座になりました。

何もない里山。
そんなに大勢の人が集まるので、とりあえず簡易的な縄文トイレを作るう、となって男女一つづつのトイレ制作をしました。

素掘りの穴を掘り、竹で柱を立てて、笹で屋根を葺いて行きます。

トイレの金隠しに盛った土にお尻ふき用のヨモギを植えてましたよ。

人数いればあっという間にどんどん笹の束ができていきます。

皆さん何かとても楽しそうにトイレ制作をしてました。
素掘りのトイレを作るなんて考えただけで楽しいですよね。
大かがりな下水施設もいらない、建築材料はその辺にあるもの、排泄物はバクテリアが分解する。
堆肥として畑につかえる。
究極のエコトイレです。


穴の深さは50センチくらい、紙も一緒に入れていいでしょう、と矢野さんは言ってました。

土があれば人間の糞尿も大かがりな設備を使わずに、全て畑の資源として使えるのですね。
江戸のリサイクル社会では糞尿を買い取る業者が居たくらいですから、このトイレは本来の人間生活においての正しいトイレだと言えると思います。

だんだん形になって来て、皆さんワクワクしてます。

完成間近。
ちょっと入ってみたり、男女で飾り付けをしたり、いい大人が本当遊んでました。

トイレ完成。
皆さん嬉しそうに二つ並んだ縄文トイレを感慨深げに見てます。
僕も使ってみましたが、なんとも気持ちよく、親密感あふれるいいトイレでした。

これで午前中終了。
お昼ごはんの時間です。

今回はお友達のあすかさんに炊き出しをしていただきました。
あすかさんは塩屋のグッゲンハイム邸でマクロビオティックのお料理教室をしてる本物の料理人さんです。
助産院さんで出産後のお母さんのご飯も作っていて、あすかさんのご飯を食べるとお乳がいっぱい出ると好評だそうです。

おにぎり、具沢山味噌汁、いろいろおかず。
美味しかったです。おかわりも自由でランチ1人600円。
あすかさんとお手伝いスタッフさん、ありがとうございました。

お昼ごはんを食べてすぐ、
じゃあやりましょうか、と矢野さんの一声で、午後からはいよいよ現場検証です。
先ず流れの1番下流の人工池から。
コンクリートの人工池は有機ガスが出て、水面に浮く植物や周辺に生える植物も有機ガスが出てる環境に育つものだとの指摘がありました。

五感を使ってその場の環境を読み取る事が大切だと矢野さんは言います。
見た感じ、匂い、触った感じ、水の流れの音、風景、雰囲気。
そこが気持ちのいい場所なのか、何か詰まったり、停滞してる環境なのか、空気感や雰囲気などで見極めていきます。

人工池の手前にコンクリートのU字溝があり、その手前と北側斜面の斜面変換線の辺りに穴を掘って調査します。
やはりグライ層という空気と水が停滞している地層が出て来ました。
北側斜面は下側がかなり崩れていて、本来、斜面変換線で空気が抜けるところ、面硬化してるため有機ガスが斜面林に溜まり、煙のように斜面から出ていて、斜面林の根が弱り、枝や幹が垂れているとの指摘が。
僕は斜面林に入ってみましたが、何か有機ガスが出てるツンとした空気でした。

有機ガスが出てる北側の斜面林をずっと地形に沿って北西に進んで行きます、途中で何カ所か穴を掘り、写真を撮りながら解説を受けます。
大地の中の気象環境、空気の流れと水の流れ、矢野さんの現場の見方を皆さんすごく真剣に聞いていました。

以前棚田であった場所、少し高くなった地形の一部に大穴が開いていました。
この場所、すごくいい空気感です。
斜面林の幹と枝が垂れて成長した部分と穴が開いて空気が抜けた後の真っ直ぐに伸びた枝の成長の違いが良く分かります。
斜面林の下の方の崩落も無く、落ち葉も均一に地面に落ちています。
呼吸が健全な場所では、落ち葉は均一に落ちるそうです。

地形というのは風と水の彫刻だ、と矢野さんは言います。
風と水は大地が呼吸できるように地形を変えていく。
地面が崩落し穴が開いて呼吸ができるようになった場所、その地形をそのまま活かして、土地利用していきましょう、と矢野さん。
現代土木のやり方なら全部平らにしてしまうんでしょうね。
人間中心の土木から自然と共生する土木へと、舵を切っていかないといけない時代になってます。

そのもう一段上の場所、ここも棚田だったとの事です。
さらに上に池があるはずなのですが、今回はそこまで行けませんでした。おそらく大雨の時に池が溢れたのだと思います。鉄砲水で地形がえぐられ、深い谷地形になっていました。
地図では池のさらに上に太陽光発電の大きな施設があります。
その施設が固めてしまった空気と水の流れを改善する為に深い谷地形ができたのではないか(これは僕の推測です)と思います。
ここの地形もこのまま活かすとの事です。
時間的にここで調査は終了となりました。

矢野さんはこの規模の大地の再生は加速度的に勢いをつけてやって行きましょう、と言っていました。
次回からは重機を入れての作業になるかも知れません。

ともあれ、参加してくださった方々は真剣に、楽しんで、目をキラキラさせていました。
次回からも必ず参加します!と何人も言ってくださり、とても嬉しいです。
今回は建物もなく、照明設備もなく日暮れが迫っていたこともあり、恒例の自己紹介コーナーがとれなかったのが残念でしたが、次回からはちょっと工夫してそういう時間も取っていきたいと思います。

今後、この里山がどう再生して行くのか、本当に楽しみです。


そして、また新たに淡路島で大地の再生講座が来年からスタートするかも知れません。
詳細はまた後ほど。楽しみにしててください。
(の)

コメント
コメントする








   

calendar

S M T W T F S
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 
<< November 2018 >>
kayagreen home
kayagreenについて
greenfingersエコアパートプロジェクト
オープンガーデン&スタッフブログ
ふうよう huuyou
つちとヒト
links
Facebook & Twitter

selected entries

categories

archives

recent comment

  • 風の草刈り図解
    MM (03/18)
  • 風の剪定@神戸市東灘区
    HitomiKuzutani (11/27)
  • 【まち杜の環の活動】街路樹サミット 関西のお知らせと矢野智徳氏コメント書き起こし全文掲載
    栗熊加奈子 (12/13)
  • 【まち杜の環の活動】街路樹サミット 関西のお知らせと矢野智徳氏コメント書き起こし全文掲載
    丹澤 愛継 (12/07)
  • 芦屋市新築植栽と緑化駐車場と水脈整備
    まっこり (06/05)
  • お庭のお手入れで途方にくれている人に
    栗熊 (05/17)
  • お庭のお手入れで途方にくれている人に
    ゆんで (04/30)
  • シェア大歓迎です。地球を守る重要なキーパーソンに会ってみませんか?
    ゆんで (04/22)
  • シェア大歓迎です。地球を守る重要なキーパーソンに会ってみませんか?
    くりくま (04/21)
  • シェア大歓迎です。地球を守る重要なキーパーソンに会ってみませんか?
    ゆんで (04/13)

profile

search this site.

others

mobile

qrcode
みんなのブログポータル JUGEM